関税とは何か?
海外から商品を輸入するときは、日本の税関に、商品に応じた税金を支払います。この税金を「関税(かんぜい)」と言います。一方、あなたが商品を輸出する場合は、相手国の税関で「関税」が課せられます。この場合の関税は、あなたの貿易の相手(輸出先の人)が支払います。
よくある関税の間違いとして「輸出する人が支払う」という物があります。しかし、正しくは、商品を「輸入する人」が支払います。したがって、たとえ、日本へ輸入する人が「外国人」であったとしても、関税を支払うことになるのです。
関税は、どんな目的がある?
関税は、日本の国内産業を保護する目的があります。なぜ、関税を導入することが、日本の国内産業の保護につながるのでしょうか。それは次のような仕組みになります。
1.日本へ商品を輸入する人が日本の税関に関税を支払う。
2.輸入者が国内へ販売するときは、商品代金+関税+消費税+自分の利益をのせます。
3.外国の安い商品に関税などがのるため、国内品との価格差が小さくなります。
4.国内産業の保護につながる。
関税は、何の目的で輸入するのか、または商品によって異なります。
関税は、輸入する目的や商品によって異なります。輸入する目的とは「個人で楽しむようか」「商売で利用するか」ということです。
個人で使用する場合は「16666円以下免税ルール」や「10000円以下ルール」などによって、減税や免税制度があります。一方、商売用に輸入する場合は、これらの減税ルールは存在しません。
また、もう一つ関税がかる要因として「輸入する商品」があります。基本的に農産品に関する商品は関税が高く、工業製品に近いものほど関税が低くなります。これは、日本の国内産業の競争力によって決められています。
こんな商品は、高額な関税がかかるから注意!
基本的に、工業製品については、関税は低利である場合が多いです。しかし、ある特定の商品については、昔ながらの「既得権益」によって高い関税が設定されています。その代表的な商品を以下にご紹介します。
1.こんにゃく芋 2.落花生 3.革靴 4.革製品全般 5.ニット製品など
これらの商品は、たとえ個人使用目的でも減税措置が適用されないため、注意が必要です。
まとめ
関税の目的は国内産業の保護です。これを達成するために商品ごとに細かく設定されています。輸入する目的が個人的使用ではなく、商業的使用であるのなら、何の減税措置もなく関税がかかることになります。